タイ国家汚職防止委員会は17日、インラック政権時に行われたコメ担保融資制度について、インラック元首相を職務怠慢で起訴することを決定した。
タイ地元紙によると、同委員会がこの制度を利用した汚職が起きており、一刻も早く中止すべきと訴えていたにも関わらず、元首相がこの制度を継続したことは職務怠慢に当たるとし、審議委員会の委員7人全員が起訴することで同意したそうだ。
このコメ担保融資制度で、タイ政府は約5000億の損失を発生させた。
現在元首相は海外への渡航を禁じられているが、同日に国家平和秩序評議会(NCPO)から渡航許可が下りたことから、一部では軍部から元首相に対して海外亡命を働きかけているのではとの見方も出ている。