昨年の大洪水の引き金ともなったタイ北部ウッタラディット県にある「シリキット・ダム」だが、今年は例年に比べ水位が低い状況にあり、昨年とは打って変わって乾季に枯渇する可能性が出ている。
タイ地元紙によると、同ダム関係者は、現在ダムの貯水率は54.65%ほどで例年に比べかなり少ない水量だとし、このままでは来年ダムが枯渇し下流で甚大な干ばつが起きるおそれがあると危機感を抱いている。
昨年の洪水は、バンコク首都圏の上流にある同ダムとプミポン・ダムの貯水率が100%に達してしまい、最大量の放水を続けたことが原因となっている。