本日未明に起きた親政府組織と民主主義市民連合(PAD)による衝突により、非常事態宣言が発令されたことを受け、米ドルバーツ相場が昨日の1ドル当たり34.30/35バーツから一時1ドル当たり34.45/50バーツと一段とドル高バーツ安となった。
タイ地元紙によると、バンクタイ(BT)通貨管理担当者は、現在の国内情勢及び海外情勢の影響でバーツ安を加速させているが、今後の国内情勢、原油価格相場下落による米ドル高、ユーロ圏の景気減速を注意深く見守る必要があると述べた。
また同担当者によると、タイ中央銀行(BOT)が連日ドル売りバーツ買いを進め、バーツ相場を安定を図っているが、今回の非常事態宣言が発令されるまでに至った内容からすると、BOTではバーツ相場を抑えきれないと見ている。