キャピタル・ノムラ・セキュリティーズ(CNS)は、今後も1ドル30バーツ台を維持する場合、来年のGDP成長率は当初のプラス4.8%からプラス3.9%に押し下げられると予測している。バーツが対ドルで1%高くなると、農産品の輸出が0.54%、自動車・電気製品の輸出が0.46%減少することが理由。
一方で、原料・機械輸入業、収入源が国内である企業、外貨建て債務がある企業など、バーツ高の恩恵を受ける業種もあるとしている。
バーツ高の恩恵を受ける企業は、建設・不動産業では、ITD、STEC、CK、TTCL、LPN、PS、AP、鉄鋼業では、TSTH、SSI、自動車工業では、SAT、STANLY、AH、輸送業では、THAI、RCLを挙げている。