タイを出国し中国の北京五輪を観戦したタクシン元首相及び夫人のポチャマン女史は、イギリスのロンドンに滞在中であることをタイのテレビ局を通じて明かした。これによると、裁判所の民主主義とはいえない不公平な処遇を受けており、事態が変わらない限りタイへは帰国しないと述べている。
同氏は事実上国外へ逃亡したこととなり、裁判所は11日逮捕状を発行した。
今年2月に06年のクーデター以降初めて帰国した同氏だが、約半年で再びタイから逃亡となった。
今後タクシン元首相が逃亡したことにより、現政権の求心力低下の可能性は高く、一時的に政情が悪化すると見られている。だが本日の株式市場などは同ニュースを好感したこともあり、機関投資家を中心に資金が流入した。