タイ東北部を中心に、レプトスピラ症が流行していることがわかった。
タイ地元紙によると、ナコーンラーチャシーマー県保健医師は、県内全32郡の保健機関の部長を緊急招集し、レプトスピラ症の感染状況を確認したところ、今年初めから5月25日時点で52人の患者が確認されたという。現在連日雨が続き、農業シーズンに入ったことから、今後感染者が増加する可能性があり注意が必要としている。
またタイ東北部の南部4県(ナコーンラーチャシーマー県、スリン県、ブリーラム県、チャイヤプーム県)を担当する保健機関の情報では、同地域で今年初めから6月1日までにレプトスピラ症感染者数が573人確認されているとのこと。地域別ではプリーラム県が414人と圧倒的に感染者が多く、ほかスリン県で99人、ナコーンラーチャシーマー県で52人、チャイヤプーム県で8人確認されている。
レプトスピラ症とは、病原性レプトスピラの感染による人獣共通感染症。汚染された水や土壌から経口・経皮的に感染し、ヒトからヒトへの感染は起こらない。