タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センター(CEBF)は、2010年4月の消費者信頼感指数が前月の77.3から75.0に下落したことを明らかにした。経済全般、求職機会、将来の収入の信頼感指数は、それぞれ前月の69.8から67.2、68.7から66.5、93.5から91.2にそれぞれ下落した。
マイナス要因は、4月10日に発生した治安維持部隊とタクシン派団体の反独裁民主戦線(UDD)のデモ隊による衝突で多数の死傷者が出たこと、ギリシャ債権問題で世界経済への不安感が高まったことを挙げている。
一方プラス要因は、タイ中央銀行(BOT)が今年のGDP成長率見通しを引き上げ、金融政策決定委員会(MPC)で政策金利が1.25%で据え置きとなったこと、タイの3月の輸出額が前年同月比で41%となったことを挙げている。