タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センター(CEBF)タナワット所長は、バーツ相場が年末までに1ドル32バーツ台を突破し、1ドル31バーツ台に突入する可能性を示唆した。オバマ米大統領が景気刺激政策が、米ドル安の流れを作るためだとしている。
来年のバーツ相場について、今年比3-5%程度上昇すると予想しているものの、タイ中央銀行(BOT)による為替介入により、1バーツ30バーツを突破することはないと見ている。またタイ・ケムケン計画により、機械・原材料の輸入が増加することで、バーツ高を抑制する可能性もあるという。
またベトナムの通貨ドンが切り下げられたことについて、ベトナムの輸出の中心が農産品であり、タイの輸出が重ならないため、特に輸出業者に影響はないと見ている。