カシコーン・バンク(KBANK)は、ドル安バーツ高が続く為替相場だが、年内にも1ドル33バーツの壁を突破し、1ドル32.90-33.00バーツに達するとの予測を明らかにした。米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が米経済がいまだ不安定な状態にあることから、低金利政策を継続すると発表したことを受け、米ドルが急落したことが理由だという。
また同バンクは、タイ中央銀行(BOT)が、年初から対ドルで上昇を続けてきたバーツの上昇を、少しでも抑制するため、為替介入を行うことで外貨準備高が減少し続けてきたが、最近になって変化が見られ始めたという。
これまでBOTは、週当たり14-15億米ドルほどの為替介入を行ってきたが、先週から介入幅が少なくなり外貨準備高が2-3億米ドルほど増加したとのことだ。
年初からバーツは対ドルで4-5%程度上昇している。