SCBアセットマネージメント(SCBAM)のファンドマネージャーのウィッシュ氏は、現在証券取引所が不安定な動きををしているため、08年初めから証券取引の投資比率を減少させ、現金保有比率を上昇させていることを明らかにした。
これによると、過去には現金保有比率が2−3%前後だったのに対し、現在は現金保有比率を9−10%にしている。これは上期は株価が不安定なため、リスクヘッジとして現金保有比率を引き上げたという。だが、今年全体のタイ株は上場会社の利益が10−15%成長する上、GDPも5%前後の成長をするため、今年末には950ポイント前後に回復すると同社は見ている。
現在同社は、銀行業、消費財業に投資を薦めている。また経費がかかりやすい企業、特に石油高騰の影響を受けやすい企業(鉄鋼業、セメント業)への投資を控えるようにしているという。