タイのコメ輸出業者によると、イラン戦争の影響で中東向け出荷が3カ月間停止し、中東向け輸出が約20万トン減少した。中東を除く市場では好調を維持したが、戦争が長期化する場合、年間輸出目標の700万トンを割り込む可能性があるとしている。
クルンテープ・トゥラキットなどの報道によると、コメ輸出業者協会のチュキアート名誉会長は、今年1~4月のコメ輸出について、目標を下回る220万トンに留まったと明らかにした。イラン戦争による中東向け輸出が停止したことが要因で、状況が改善しない場合、年間輸出量は660万トンに留まり、目標の700万トンを下回る見込みだ。
イラン戦争の影響で、最大の輸出先であるイラク市場向けのコメ輸出が3カ月間停止。通常、タイは月平均8~9万トン、年間100万トンをイラクへ輸出している。
チュキアート氏は、「開戦以来、イラクへの輸出が途絶え、3カ月間で中東向け輸出を20万トン失った」とし、原油価格の上昇による物流コストの増加や、保険料の上昇圧力を受けていると話した。
一方、アジア市場では好調を維持。マレーシアとフィリピンではコメの輸入需要が大幅に増加したと指摘した。マレーシアはコメの備蓄期間を3カ月から9カ月に拡大。在庫の増加に対応し、購入量を大幅に増やしたという。