国立水資源局の8日発表によると、タイ北部、中部、東部をモンスーンの低気圧が通過し、全土で降水量が増加。一部地域では大雨になっている。北部ピチット県タパーンヒン郡では同日午後、ナーン川の堤防が数十メートルにわたり崩れ、洪水が発生した。
マティチョンの9日付報道によると、防災局と関係機関の職員は、堤防決壊を防ぐため、重さ約300キログラムのセメント管や土嚢を設置したが、ナーン川から流れ込む濁流に耐えられず、流されてしまったという。ナーン川の水位は上昇が続いている。
堤防の崩壊は約30メートルまで拡大。民家約300~400世帯が被災し、避難所へ移動した。