タイ工業省工業経済庁(OIE)の発表によると、2025年8月の製造業生産指数(MIP、基準年2016年=100)は前年同月比4.19%減の92.13で、2カ月連続低下した。設備稼働率は57.19%。輸出の減速や観光客数の減少、バーツ高が重しとなった。
カオソッドの報道によると、パーサゴーン事務局長は、資本流入と米国金利の低下の影響で、前年同期に比べてバーツが値上がりしたことが要因だと説明。また、大手製油所が大規模定期メンテナンスのため操業停止していることや、大手自動車メーカーの生産ライン移転で生産が一時的に停止していることも影響した。国内観光の低迷も、アルコール飲料など関連産業に影響している。
9月のMPI予測は要警戒。海外要因が続き不安定で、製造業も低迷しているため、新規受注が減少している。
一方、国内要因は全体として正常化の兆しを見せており、電子分野の輸出は拡大が続く。電子機器・コンピューター部品の受注件数や輸出価格指数も拡大の兆しが見えるという。