タイ大手通信事業者TRUEとAISは、ミャンマー大地震の発生を受け、2025年7~9月に運用開始予定だった緊急災害警報システム「セル・ブロードキャストサービス」を全国導入した。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、TRUEコーポレーションのジャクリット・ウライラット最高経営責任者は、ペートンターン・シナワット首相が議長を務める災害警報会議に出席後、「直ちにシステムを使用する準備が整った。TRUEやDTACの利用者は、災害発生時、すぐに政府の警報を受信できる」と述べた。
セル・ブロードキャストサービスは、現時点でアンドロイドのみに対応。iOS利用者はSMS経由で警報を受信する。iOSでも同システムが利用できるよう、国家放送通信委員会(NBTC)がアップル社と交渉する。
同システムでは、スリープモードやスタンバイモードでも警告メッセージや音声を携帯電話に表示。対応言語はタイ語、中国語、英語、日本語、ロシア語。