タイ刑事裁判所は6日、ASEAN会議に出席するためインドネシアへの渡航を求めていたタクシン・シナワット元首相の申請を却下した。出国を認める十分な理由がないという。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、タクシン氏は、ASEAN議長国マレーシアのアンワル・イブラヒム首相の顧問として、7日にASEAN会議に出席するためにジャカルタへの渡航を申請していた。
申請書には、インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領からの招待状も添付していたという。
タクシン氏は昨年6月、裁判所の許可無く国外に出国しない条件で、不敬罪の裁判開始まで保釈された。保釈後、同氏が海外渡航を試みるのは3回目。昨年8月、治療目的のドバイ渡航は却下。今年1月、アンワル首相との会談のためのマレーシア渡航は許可されていた。