外務省は27日、オンラインゲームやSNSで知り合った面識もない知人からタイなど海外での仕事を紹介されて渡航した日本人が、最終的にミャンマーの特殊詐欺の拠点に連れて行かれて特殊詐欺に加担させられているとして注意喚起している。特殊詐欺のノルマが達成できない場合、暴行を受ける事案も発生しているという。
外務省によると、面識のない知人から海外での仕事に誘われた場合、家族や警察に相談するなど不用意に誘いに乗ることがないよう注意を呼び掛けている。外務省や在タイ日本国大使館でも相談を受け付ける。
タイでは今年に入り、仕事のためにタイへ入国した中国人俳優が誘拐されてミャンマーへ送られ、詐欺組織での犯罪行為を強要されるなどの事件が相次ぎ、タイ政府がミャンマーへの送電を停止するなど対策に乗り出している。ミャンマー西部の詐欺拠点からは、21日までに約1000人の中国人や、日本人の未成年2人も救出された。