タイ中部プラチュワップキーリーカン県サムローイヨート郡のカオ・サムローイ・ヨート国立公園の洞窟内で、タイ最古の2万9000年以上前のものとみられる壁画や人骨が見つかった。国立公園・野生動物・植物保護局と文化省美術局が24日発表した。
公共放送PBSによると、2020年頃、美術局の考古学チームが洞窟内で壁画を発見。洞窟からは古代の石器や貝殻、動物の骨、植物の種子が見つかり、人間の居住地だった可能性が高いとして調査を進めていた。
その後、洞窟の床下を約2メートル掘ったところ、6~8歳の子どもの人骨を発見。米国のベータ・アナリティック社の分析によると、約2万9000年前の氷河期時代の人骨と推定できるという。
美術局のパノムブット局長は、氷河期時代のタイ湾はインドネシアまで広がる広大な陸地だった可能性があり、洞窟のある地域まで人類が陸路で移動できたと推測した。
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