タイ商工会議所大学(UTCC)の発表によると、10月の消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index:CCI、100以上が好感)は56.0で、前月から0.8ポイント上昇した。上昇は3月以来8カ月ぶり。水害への不安緩和や政府の1万バーツ給付により消費者の支出が増加した。
現地メディアによると、CCIは全国2242人を対象に調査。同大学ビジネス経済予測センター(CEBF)のタナワット会長は、全体経済は49.6(前月比0.8ポイント増)、雇用は53.5(同0.8ポイント増)、6カ月後の所得は65.1(同0.7ポイント増)で、8カ月ぶりに全項目で上昇したと述べた。
一方、指数は依然として100を下回り、消費者は経済回復の遅れや物価高を感じていると指摘。住宅や自動車などの耐久財や、旅行関連の支出も慎重だと述べ、政府の追加経済対策が必要だと述べた。