タイ政府は、バンコク首都圏の電車運賃一律20バーツ政策の資金として、バンコク都心部に入る自動車に40~50バーツの渋滞税を課す方針だ。
現地報道によると、スリヤ・ジュンルンルアンキット運輸大臣は、同様の渋滞税はロンドンなど世界7都市で導入されていると述べ、最初の5年間は1台当たり40~50バーツを徴収する可能性があるとした。年間の税収は100億バーツになる見込み。
スリヤ運輸相は対象範囲について、1日当たり約70万台の車両が通行するスクンビット通りとラチャダーピセーク通り、シーロム通りなど、電車沿線の道路になると述べた。渋滞税の導入で、1日当たりの通行量を60万台まで削減できるという。
首都圏の電車運賃一律20バーツの実現に向け、運輸省は民間事業者からの運営権買収を計画。買収に必要な経費は約2000億バーツで、投資家からの資金調達と渋滞税でまかなう予定だ。
スリヤ運輸相は、渋滞税が公共交通機関の利用を促進し、バンコクの大気汚染を軽減する可能性があると述べた。