タイ東北部スリン県で9月5日、スリンゾウ博物館が開館する。ゾウの保護が目的で、世界最大の保護センターになるという。
タイ政府広報局によると、同博物館は、スリン県行政機関がティアム・チョクワタナ博士財団と、博物館設立に向けた協力に関する協定を締結して設立。学習センターと保護センターを併設し、来館者はゾウの生態を学ぶことができる。
館内の第1ゾーンは王室のゾウと野生のゾウ、家畜化したゾウに関する知識を提供。第2ゾーンはゾウに関する興味深い物語を紹介し、第3ゾーンは古代のゾウ、第4ゾーンはゾウのギャラリーを提供する。
同県はゾウで有名な町。毎年11月にはゾウ祭りが開催される。博物館の設立は、ゾウの保護促進のため、ゾウをケアする同県の「エレファント・ワールド」プロジェクトの一環。
同プロジェクトでは、地域住民のクイ族とゾウを故郷に帰すことも目的としている。クイ族はスリンに住む民族で、独自の方言と文化、数百年に渡るゾウの飼育に関係した生活様式を持つ。