タイ保健省疾病管理局(DDC)は22日、国内で初のエムポックス(サル痘)「グレード1」の陽性者を確認したと発表した。重症化しやすい「グレード1」の検出はアジアで初めて。
公共放送PBSなどの現地報道によると、陽性者は14日午後にアフリカからタイへ入国した欧州の男性(66歳)。15日にエムポックスの症状が出たため、病院で「グレード2」の検査を受けたが、陰性だった。再検査の結果、「グレード2」の陽性を確認したという。
DDCのトンチャイ局長によると、当局は男性の濃厚接触者43人を特定。現時点で全員の健康状態は良好だが、21日間は監視下に置いて経過観察する。
保健省は国際保健規則に基づき、世界保健機構(WHO)へ報告。空港の水際対策を強化するよう指示した。