タイ下院は16日、憲法裁判所が閣僚人事の倫理基準違反でセター・タビシン氏の首相職を解任したこと受け、第31代首相にタイ貢献党のペートーンターン・チナワット党首(37歳)を選出した。賛成319、反対145、棄権27、欠席2。ペートーンターン氏はタクシン・チナワット元首相の次女で、タイの首相としては史上最年少。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、下院は午前10時に開会。タイの中核与党であるタイ貢献党は、唯一の首相候補としてペートーンターン氏を指名した。
午前11時過ぎに投票が始まり、国会議員493人中、489人が出席。首相の選出には過半数の248票が必要だった。欠席したのは、タイ貢献党のチャルーム氏と、国民国家の力党(パランプラチャーラット党)のプラウィット党首。
バンコク・ポストによると、ペートーンターン氏は、父親のタクシン元首相と叔母のインラック元首相に続き、チナワット一族で3人目の首相となる。