16年前の汚職罪で10年の実刑判決を受け、カンボジアに逃亡したタイの元内務副大臣、ワッタナ・アサワヘム氏が帰国していたことが分かった。15年の時効が満了していた。
公共放送PBSの報道によると、ワッタナ氏の帰国時期は不明。8日に農業組合省のスントーン・パンセーントーン元副大臣の新築祝いの儀式に出席し、帰国が明らかとなった。
ワッタナ氏は取材に対し、アサワヘム家は今もタイの政治家一家で、国から姿を消したわけではないと話した。スントーン氏は、今年12月にサムットプラーカーン県で実施される市長選挙への立候補を表明しており、ワッタナ氏は支持すると語った。
ワッタナ氏は2008年、同県のクロンダン廃水処理施設の建設プロジェクトに絡む汚職で、最高裁から有罪判決を受けた。