タイ工業省工業経済局(OIE)の30日発表によると、4月の製造業生産指数(MPI、基準年2016年=100)は前年同月比3.43%増の90.34で、18カ月連続の縮小からプラスに回復した。設備稼働率は55.26%。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、輸出と観光業の拡大が要因。エアコンを中心とした空調機器製造は、同24.19%増。観光に利用されるジェット燃料やガソホール91など石油製品は同18.11%増加した。
OIEのシリペン・キアットフエンフー副局長は、昨年4月のベースが低かったことも影響したと述べた。
1~4月のMPI指数は平均2.06%減の98.28。設備稼働率は平均59.13%。通年のMPI指数は、当初の2~3%増を下方修正し、0~1%増加すると予測した。
国内消費の低下や家計債務、自動車生産の低迷が指数を押し下げた。