ミャンマー国境に近いタイ北部ターク県メーソート郡では、20日午前6時から始まった戦闘により、大きな爆発音と黒煙を確認した。戦闘は国境のタイ・ミャンマー友好橋付近で発生し、夜まで続いた。
公共放送PBSの報道によると、戦闘はミャンマー軍事政権と、国軍に抵抗する民族武装集団のカレン民族同盟(KNU)の間で発生した。KNUがドローンでミャンマー軍に爆弾を投下し、軍政側も爆撃機を投入。双方に多数の死傷者が出ている。
戦闘から逃れた約2000人のミャンマー人が、船でモエイ川を渡りタイ側へ避難。タイ治安部は、戦闘が激化すれば避難民はさらに増えるとした。
セター・タビシン首相は20日、不測の事態に備え、関連機関に備えるよう指示。23日の閣議後、同郡へ視察に向かうとフェイスブックに投稿した。