タイ中部サムットサーコーン県ムアンサムットサーコーン郡にあるJ&Bメタルの工場で4日、人体に有害なカドミウムや亜鉛の廃棄物1万5000トンが見つかり、現場を視察した県知事が工場エリアへの90日間の立ち入り禁止命令を出した。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、廃棄物は約1600個の大型袋に入った状態で見つかった。タイラットによると、ターク県の会社が同工場に売却したもので、県産業局はターク県に埋め戻すよう指示したという。
県防災・軽減局は現時点で、異常事態宣言や災害地域宣言を発令していない。
厚生労働省によると、カドミウムは鉱物中や土壌中など天然に存在する重金属。カドニウム濃度が高い食品を長年にわたり摂取すると、腎機能障害を引き起こす可能性がある。