タイ農業・共同組合省の農業研究開発機構(ARDA)は16日、労働力不足解消のため、カセサート大学(バンコク)と共同で、人工知能(AI)自動調理ロボット「ロボットシェフ」を開発したと発表した。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
試験メニューとして「トムヤムクン」を先行導入。食品の味と香りを感知する品質管理システムを装備しており、標準レシピに従って素早く調理できるという。主に労働力不足に悩む食品会社や農家、栄養管理が必要な病院などへ提供する。
一般的なレストランチェーンのキッチンは10平方メートル程度で、従業員は6~10人。シェフロボット導入後は1~2人での調理が可能になる。500店舗を展開するフランチャイズ企業は、5000人のキッチン担当者を数百人まで削減できるという。またトムヤムクンをコンロ3つで同時に調理した場合、8時間休憩無しで150杯を提供できる。