トヨタ・モーター・タイランド(TMT)が1日発表した自動車販売統計によると、2023年のタイ国内の自動車販売台数は、前年比9%減の77万5780台だった。乗用車は同10%増の29万2505台、商用車は同17%減の48万3275台。
TMTの販売台数は26万5949台。前年比8%減少したものの、市場シェア首位(34.3%)を維持した。
TMTによると、2023年のタイ国内販売は減速傾向で、回復が遅れている国内経済や、高水準で推移する家計債務による購買力の低下、金融機関のローン審査厳格化などが影響した。
一方、輸出部門の改善や、政府のエコカー購入支援策で電気自動車(EV)の販売が拡大するなど、プラスの要素もあった。
2024年のタイ自動車産業は、引き続き緩やかな回復が続くと予測。観光業の回復や、個人消費と雇用の増加により、自動車販売台数は前年比3%増の80万台を見込んだ。トヨタの販売目標は、同4%増の27万7000台、市場シェアは34.6%に設定した。