タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)が5日発表した2023年通年の平均消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は1.23%増加した。前年の6.08%増からは大幅に低下。平均コアCPIは1.27%増だった。
2023年は、エルニーニョ現象による作物の不作のため、野菜・果物価格が高騰した。一部の果物は輸出量が拡大し、価格上昇を招いた。
昨年12月のCPIは、前年同月比0.83%減の106.96で、2021年2月以来、34カ月ぶりの低水準となった。減少は3カ月連続。
政府の生活支援策によるエネルギー価格の低下や、豚肉・野菜の供給量増加による生鮮食品の価格下落が要因。前月比では0.46%低下した。
生鮮食品とエネルギー系を除いたコアCPIは、前年同月比0.58%増加した。前月比では0.06%増。