日本政府は、タイ中部ラチャブリー県の障害児支援のため、障害者保護・発達ホーム(ムアンラーチャブリー郡ナームプ区)に総額301万5000バーツを供与した。障害児の安全な移動のため、車いすリフト付きバス1台を整備する。
在タイ日本大使館によると、支援は草の根・人間の安全保障無償資金協力によるもの。バスの定員は20人で、車いすのまま乗車できるスペースを4台分確保。障害児が外出する機会を増やし、社会参加の促進を目指す。
7日に同ホームで引渡式典があり、ワーリー・パンジャパリングン所長や在タイ日本国大使館の鈴木昭喜二等書記官ら関係者が出席した。
同ホームは、タイ政府が設置した発達・知的障害児のための保護施設のひとつ。市街地から約30キロメートルの場所に位置し、約200人の子ども達が生活している。通院や通学、地域行事への参加の際は、施設が所有するバンや借り上げたバスを利用していたが、車いす用の設備がなく、乗降や乗車時に転倒の危険があったという。