タイ食品医薬品局(FDA)は12日、これまでに回収した日本産輸入水産物サンプル80個から、放射性物質は検出されなかったと発表した。FDAが日本産水産物の安全性について発表を行うのは、9月25日に続き2度目。
福島第1原発で2度目の処理水海洋放出が10月5日に実施されたことを受け、日本産輸入水産物に対する不安の声が上がっていた。チョンラナーン保健相は、日本産水産物の検査をFDAに要請。放射性物質が検出されたら、処分と輸入停止すると述べていた。
FDAによると、8月28日から現在まで、魚やイカ、貝、カニなどのサンプル90個から、セシウム134とセシウム137の検査を実施。検査が終了した80個からは、放射性物質の検出は無かった。タイのドンドンドンキや生鮮寿司の店舗で採取したホタテ15個についても、放射性物質は検出されなかったという。