タイ商工会議所大学・経済ビジネス予測センターが発表した9月の消費者信頼感指数(CCI、100以上が好感)は58.7で、前月から1.8ポイント上昇した。上昇は2カ月連続。2021年3月以来、過去42カ月で最高を記録した。プラチャーチャート・トゥラキットが9日付で報じた。
同センターのタナワット局長は、新政府がエネルギー費用の負担軽減策や経済政策を打ち出したことで、信頼感が回復したと述べた。
項目別では、全体経済は53.2(前月51.6)、雇用機会は55.4、将来所得は67.4に上昇と、2カ月連続で上昇した。一方、数値は依然として100を下回っており、政治情勢やエネルギー価格、物価高、世界経済の低迷への懸念を示した。
政府のデジタルウォレット1万バーツ政策については、分割で配布すべきと指摘。また、同政策の予算が約6000億バーツに上るため、財政の安定に影響するとして反対する経済学者の声もあると指摘した。