中国の電気自動車(EV)大手BYDタイランドは20日、タイ東部ラヨーン県ニコムパッタナー郡にあるWHAラヨーン36工業団地で、同社のタイ初となるEV生産工場を建設し、来年6月に稼働すると明らかにした。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、新工場で製造するのはコンパクトEV「ドルフィン」。タイ国内市場向けに加え、アセアンとヨーロッパ市場向けに年間15万台を製造する。販売が好調であれば、将来的にタイ第2工場への投資も検討する。
BYDタイランドの販売代理店レバー・オートモーティブによると、タイ国内でのSUV「ATTO3」と「ドルフィン」の販売台数は、現時点で約2万台。年末までに4万台の販売を見込んでおり、5万台を達成したいとしている。
「ドルフィン」の売れ行きは「ATTO3」より好調で、販売台数の6割を占めている。東北部ウドンターニー県で今月、充電中のBYD製EVが発火した問題については、「すぐに対応し、新車と交換した。売上げには影響していない」としている。