タイのプラユット前首相は8月31日、首相府で最後の会見を行い、9年間に渡り政権運営を務めた官邸に別れを告げた。プラユット前首相は近く議員を辞職し、政治活動から引退する予定。
ザ・ネイションの報道によると、首相府敷地内の芝生の庭で伝統的なイーサン(東北部)料理が振る舞われ、プラユット前首相は記者団とテーブルを囲み、昼食を取りながらインタビューに応じた。プラユット氏は政権を担った9年間を振り返り、「ここまで長く首相を務める予定ではなかった。権力維持のために政権運営をしていない。目標の半分は政策を実現できた」と語った。
プラユット氏は今後について、しばらく休息して家族との時間を持ちたいと述べた。一方、プラウィット前副首相は議員辞職し、所属する国民国家の力党の党首のみ務める予定だという。