日本政府は、タイ東北部ナコンラーチャシーマー県プラターイ郡プラターイ区に総額95万9000バーツを供与し、ゴミ収集車1台の整備を支援した。16日に同区で引き渡し式典があり、シャリン・トンスック副県知事とソラウィット・ラオニン郡長、在タイ日本国大使館の大場雄一次席公使ら関係者が出席した。
支援は草の根・人間の安全保障無償資金協力によるもの。ゴミ収集車の整備で、ゴミ回収能力の向上や衛生環境の改善、住民の生活の質向上が期待されるという。
同大使館によると、同区はゴミ収集専用の車両が無く、農業用トラック1台を代用。ゴミ収集に不適切な車両であることに加え、老朽化のため回収能力が低く、未回収のゴミが毎日0.5トン(世帯数換算で約70世帯分)発生しているという。未回収のゴミが原因で、悪臭やネズミ・虫などが発生するなど、衛生上の問題を抱えていた。
プラターイ区の人口は4060人(1081世帯)。農業や畜産業を主産業とする地域で、家庭ゴミに加え、農業・畜産の廃棄物量が多い特徴がある。