タイのドンムアン空港で6月、エスカレーターの歩く歩道で女性が巻き込まれて左足を切断する重傷を負った事故で、タイ空港公社(AOT)は調査結果を公表し、整備に問題があったと結論づけた。現地メディアMGRオンラインなど各メディアが報じた。
報道によると、ドンムアン空港の歩く歩道20基は、1996年に日立製作所が設置。同社の現地法人であるサイアム日立が、定期的にメンテナンスをしていた。最後の検査日は3月17日だったが、契約に基づいた資格を持たない担当者が検査したという。
AOTによると、6月29日に発生した事故は、歩く歩道の金属板の1つが外れたことが原因で、点検に問題があったとした。AOTは事件について謝罪し、被害女性の治療費などを補償するとした。
またAOTは、ドンムアン空港所長のガーラン氏が10月1日付で異動し、チェンマイ空港所長のヴィジット氏が後任に就任すると明らかにした。