バンコクポストの25日付報道によると、1~6月の訪日タイ人旅行者は49万7700人、訪タイ日本人旅行者は32万6347人で、日本を訪れるタイ人旅行者数が初めて、タイを訪れる日本人旅行者数を上回った。
報道によると、訪日タイ人旅行者数は、2019年同期に記録した68万3595人には及ばないものの、日本の海外旅行市場の低迷により、初めて訪タイ日本人旅行者数を上回った。
タイ国政府観光庁(TAT)のユタサック・スパソーン総裁は、日本の海外旅行市場の低迷は主に、日本経済の低迷と円安によるものだと指摘。日本は新型コロナウイルス感染症の水際対策が5月8日に終了したばかりで、海外旅行の鈍化の一因になっていると述べた。また円安はタイ人旅行者にとってプラス要因だとした。
TATは、訪タイ日本人旅行者の回復に向け、7月21日から23日まで大阪でイベントを開催。タイの伝統的祭りや工芸品の紹介のほか、タイドラマの有名俳優が登場した。TATはソフトパワーを通じ、旅行者を獲得したい意向だ。