タイ憲法裁判所は19日、5月の総選挙で第1党となった前進党のピタ党首に対し、同日から下院議員としての職務を一時停止するよう命じた。ピタ氏が民間放送局iTVの株式4万2000株を保有している問題で、選挙管理委員会が憲法裁に議員資格について判断を求めていた。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、憲法裁は選挙管理委員会の要請を受理。判決が出るまでピタ氏の議員資格を一時停止した。
総選挙後の5月25日、ピタ氏は弟に保有するiTVの全株式を譲渡した。ピタ氏はiTVについて、10年以上営業していないと主張。一方でiTVは閉業手続きが行われておらず、株主リストにピタ氏の名前が記載されており、メディア企業の株式保有者の選挙立候補を禁止した憲法に違反している疑いがあるという。