タイ工業経済局(OIE)が6月30日発表した5月の製造業生産指数(MPI、基準年2016年=100)は94.8ポイントで、前年同期比3.14%低下した。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
前月からは14.23%上昇。設備稼働率は60.2%だった。1~5月の平均MPIは96.36で、前年同期比4.49%低下した。
同局は、観光業の拡大で食品・飲料などの需要が好調だと指摘。また自動車輸出が同12.3%増加したこともプラス要素となった。自動車生産は前年同月比26.1%増、1トンピックアップトラックは同12.9%増だった。
6月のMPIは、輸出が8カ月連続で減少していることから「要警戒」と予測。観光業や民間の消費拡大によるタイ経済の上昇や、主要取引国の中国や日本の経済回復というプラス要素がある一方、タイ総選挙後の政情不安などが投資家の不信を招いているとした。