東京海洋大学は21日、タイ農業協同組合省水産局と国際交流協定を調印したと発表した。協定により、研究者の交流、共同研究、人材育成などで連携を深化させる。16日に同局のチャレムチャイ・スワンナラック局長らが来訪し、調印式を実施した。
チャレムチャイ・スワンナラック局長らは、同大学の井関俊夫学長らと会談。JICAの奨学金でタイ水産局から大学院生を受け入れていることなど、両機関のこれまでの交流実績を確認した。
またタイ政府の幅広い分野の人材育成計画や、タイの水産試験場を学生のフィールド調査先に活用するなどの情報交換を行った。将来的に、オンラインによる人材育成プログラム開発の共同実施や、学生のインターンシップ派遣など、新たな交流について意見交換した。
同大学と同局は令和元年から、文部科学省と外務省の支援による国際共同研究プロジェクト「世界戦略魚の作出を目指したタイ原産魚介類の家魚化と養魚法の構築」を実施している。