タイ商務省が発表した5月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は107.19で、5カ月連続減少した。上昇率は急落し、前年同月比0.53%。21カ月で最低だった。
カオソッド・オンラインによると、燃料価格の下落や、政府の支援措置による電気代・食料品価格の引き下げが要因。昨年5月の大幅上昇の反動も影響した。前月比の上昇率は0.71%減だった。
品目別では、電気・燃料・水道が前年同月比3.98%、輸送・通信が同4.58%、車両は6.91%下落した。
振れ幅の大きい生鮮食品とエネルギーを除いたコア指数は104.33で、前年同月比1.55%上昇した。
同省は、6月以降もCPIは下落傾向と予測。年間インフレ目標を従来の1.7~2.7%より引き下げる可能性もあるという。