タイの横断歩道前では自動車が減速せず、交通事故の原因となっている。行政機関も対応に乗り出し、運輸局はバンコクで人工知能(AI)技術を利用した横断歩道の導入を始めた。マティチョン・オンラインが報じた。
バイクを運転していたあるTikTokユーザーは、アルンアマリン交差点で赤信号停車中に動画撮影をしていたところ、AIの警告音が鳴り驚いたと語った。バイクが横断歩道のライン上に乗っていたため、後退するよう警告されたという。他のバイクも気が付き、一斉に後退した。
報道によると、数年前には横断歩道を渡っていた医者が、高速で走る警官の大型バイクにはねられて死亡する事故が発生。タイ国民は道路の安全性に大きな疑問を持つようになったという。
今回のAI技術の導入に、バンコク都民はチャッチャート知事に感謝する声や、各交差点への設置に期待する声が上がっている。