タイ工業連盟(FTI)が発表した4月の産業景況感指数(100以上で好感)は、前月(97.8)から2.8ポイント減の95.0で、4カ月ぶりに低下した。ソンクラーン休暇による連休が多かったことや、世界経済の停滞で海外需要が減少傾向にあることが要因。カオソッド・オンラインが16日報じた。
モントリーFTI副会長によると、事業者は電気・燃料代の値上がりや金利上昇を懸念しており、運営コストに対する信頼度が回復していないという。
3カ月予想指数は105で、前月(106.3)から低下した。貿易相手国の需要減少で、輸出に影響が出ているという。またウクライナ情勢の長期化が、原材料・エネルギー価格に影響を与えているとした。
一方、2023年の始めから船舶の輸送費が低下したことや、外国人旅行者の増加、選挙活動による国内消費の拡大などがプラス要因になっているという。