タイ工業連盟(FTI)が19日発表した3月の産業景況感指数(100以上で好感)は、前月から1.6ポイント上昇して97.8だった。上昇は3カ月連続。2013年1月以来の10年間で最高となった。
FTI副会長によると、観光業や建築部門の拡大、農家の収入増加が内需を下支えた。一方で事業者は生産コストの高騰を懸念。原材料費や電気・エネルギー価格が変動を続ける中、政策金利は上昇傾向にあり、中小企業への圧力要因になっているという。世界経済の停滞で外需が弱体化していることや、バーツ相場の変動もタイ輸出部門のリスク要因となっている。
3カ月予想指数は106.3で、前月から上昇した。観光業や国内消費の拡大で、タイ経済は成長傾向にあるという。また政府に対し、5月から8月の燃料調整料金(FT)について、電気料金が1ユニットあたり4.4バーツ程度になるよう提言した。