健康への影響が懸念されているPM2.5(微少粒子状物質)の数値が深刻なレベルで推移しているタイでは、空気清浄機の需要が急増している。タイ字紙プラチャーチャート・トゥラキット(電子版)が3月31日報じた。
気象衛星スオミNPPのデータによると、31日午前10時のPM2.5の状況は、タイ北部の複数の県で健康に影響が出るレッドゾーンを示した。メーホンソーン県では1立方メートルあたり400マイクログラム超を観測。安全基準値(1立方メートルあたり50マイクログラム)を大きく超えた。
PM2.5の数値が高い北部地域では、空気洗浄機の需要が倍増しており、タイ商務省国内取引局(DIT)は、購入が困難になっているという報道があると指摘した。当局がメーカーや輸入業者、販売店と協議したところ、製品は順調に生産されており、在庫も十分にあるため、品切れすることはないという。