タイ商務省が発表した1月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は108.18で、前年同月比5.02%上昇した。前月比では0.3%上昇。前年同月の伸び率は過去9カ月で最も低かった。
品目別では、食品・非アルコール飲料が前年同月比7.7%、コメ・小麦・穀物製品が同5.48%、果物・野菜が同16.6%、エネルギーが同11.08%、電気・燃料・水道が同11.16%上昇した。
エネルギー価格は依然高い状況にあり、政府は生活費の支援措置を継続している。食品では豚肉や植物油が前年比で下落している一方、春節需要でオレンジやドラゴンフルーツなどの果物価格が上昇した。BTSやタクシーなど、公衆インフラの乗車賃が引き上げられたことも影響した。
振れ幅の大きい生鮮食品とエネルギーを除いたコア指数は104.06で、前年同月比3.04%上昇した。