タイ北部チェンマイ県カンラヤニーワッタナー郡の自治体は、県内の森林火災防止とPM2.5削減のためトウモロコシの皮などの廃棄物について焼却処分することを禁じた。
タイ地元紙によると、これまで郡内にある飼料製造事業者は、製造の過程で出たトウモロコシの皮や芯などの廃棄物を焼却処分していた。これにより焼却時の粉塵が地域内の環境悪化の原因になっていたため、堆肥化するなど別の処理方法を伝えたという。
2022~2023年にトウモロコシ栽培をしている農業登録者は約1万人で、未登録者も含めるとさらに増えるとみられる。昨今の物価高は農業従事者の家計も圧迫。これまで政府が栽培を支援していた農作物は需要が低いため、収入に結びつきやすい飼料用のトウモロコシ栽培に人気が集中している。