中国政府が国民の海外渡航を解禁することを受け、タイ当局が新型コロナウイルスの水際対策強化を打ち出したことに対し、観光地である南部プーケット県の観光事業協会は7日、プラユット首相や保健相、観光スポーツ相、タイ政府観光庁(TAT)長官に陳情書を送った。
9日からワクチン接種証明書を求めるなどした保健省の急なルール変更に、各国の観光事業者からも不安と反対の声が上がった。イギリスの旅行代理店は「事前の知らせもなく突然のルール変更だ。大半の旅行者は証明書を準備しておらず、搭乗を拒否される可能性もある。(旅行をキャンセルするなら)返金の手間もかかる」と困惑。タイ政府からの正式発表もなく、政府関連サイトにも情報が無いという。
また北欧の旅行代理店は、週末にルール変更が発表されたため、顧客への通知が困難だったと説明。キャンセルと返金で対応するが、損失が出るという。