タイ中央銀行(BOT)ドゥアンマニー副総裁は、08年第4四半期から09年第3四半期にかけてタイ国内のGDP成長率がマイナス成長となったとしても、09年第4四半期には回復に向かうことから、完全な経済後退にはならないとの考えを示した。
また米格付け機関ムーディーズが、今回の世界経済停滞の影響をタイ経済はアジア圏内で最も受けやすい国だと発表していることについて、台湾やその他諸国ほどひどくはないと強調した。同副総裁によると、08年第4四半期のGDP成長率が、タイはマイナス4.3%だったものの、台湾はマイナス8.4%だった。また今年1月の輸出高成長率が、タイは前年比マイナス26.5%となったものの、台湾はマイナス44.1%、韓国はマイナス32.8%、シンガポールはマイナス40%だったとしている。