タイ中央銀行(BOT)金融機関政策戦略部ナワポーン女史は、08年第4四半期頃から商業銀行が貸出している支払期限1ヶ月以上3ヶ月未満のローンの支払いが滞る件数が増加していることを明らかにした。
これは米発金融危機の影響で、国内外の景況が悪化したことにより、借り方の返済能力が減少していることが原因だという。そのため商業銀行は今後、不良債権(NPL)の増加を懸念し貸出審査をより厳しくしていくものと思われると述べている。
08年の商業銀行の不良債権残高は、前年比560億バーツ減の3970億バーツだった。